ねえ あんなに遠いと感じた
細い上り坂も 夏休みも
僅かと思うんだろうか大人になってしまったらもう会う事も無いだろうと
いま一生分の言葉を探す
おかしいな 語彙はそんなに
乏しいはずじゃないのに明日にはもう 誰もいなくなって
孤独とも違う震えを知る朝が来る
ただ愛しい別れの日に振り向かないで 行かなくちゃ
またいつか なんて無くても
僕等は覚えている 内緒の暗号も
放課後にしかない茜の空も
さよならなんて似合わない
運命が遠く掛け違えても
最初の一つだけ お揃いだからいい
全部消えても
ただそれだけは ほつれない今思えば あの諍いも
秘密の近道も きれいな君も
別々に終わった青春も
全部 優しい日々だった変わらないのは記憶だけでも
行き過ぎてしまう僕等を
照らす灯りが ただひとつ
ひとつあればいい振り向かないで もうそこに
少年の永遠は無いから
汚れのない手も 擦り切れる程
幾度となくこれから探すんだ
さよならなんて似合わない
運命が遠く掛け違えても
僕等を繋ぐ最後の夕焼け
きっと忘れない 全部消えても
ただそれだけは ほつれない